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オモ写におけるカメラ用語解説「画角とは?」

前回の特集記事における「好きな画角は?」という質問に対して、記事の公開後に「画角ってなに?」という意見が多く寄せられました。

カメラの用語には、「画角」以外にも「被写界深度」や「露光時間」等、難しそうな単語が多くあります。

もちろん、言葉の意味を知らなくとも楽しめるのが「オモ写」ですが、理解を深めれば、新しい撮影の魅力に気づくかもしれません。

そこで、今回の記事では「画角」という言葉に絞って、その意味を説明してしていきたいと思います。

※ちなみに最近のスマホにレンズが複数あるのは「画角」の違うレンズを搭載しているからです。画角の意味を知るとスマホでの撮影もより楽しめるのではと思います。

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オモ写におけるカメラ用語解説「画角とは?」

レンズに書かれた数字

一眼レフやミラーレスで撮影している方は手元のレンズをよく見て下さい。

メーカーによって表記の仕方は変わりますが、レンズにこのような数字が書かれていませんか?

 

3.5-6.3/18-200

4/10-18

1.8/24

レンズに書かれている「/」の後の数字は焦点距離といい、この数字からどのようなレンズかわかるようになっているのです。

 

スマホのカメラもレンズがありますので、もちろん焦点距離は設定されています。

たとえばiphone 11Proの場合はこんな感じです。

iphone 11Pro超広角標準望遠
焦点距離14mm26mm52mm

一方で、androidのXPERIA 1 IIはこのようなスペックです。

XPERIA 1 II超広角標準望遠
焦点距離16mm24mm70mm

このようにスマホのカメラも、目的に応じて使い分けることができるように異なる焦点距離のレンズが搭載されているのです。

それでは「焦点距離」や「画角」について詳しく説明していきます。

焦点距離と画角の関係

レンズの「焦点距離」とは、ピントを合わせたときの、レンズからカメラの中にある撮像素子(イメージセンサー)までの距離のことをいいます。

一方、「画角」とは、撮像素子に写る範囲を角度で表したものです。 

 

画角が広いと写る範囲が広くなり、画角が狭いと写る範囲が狭くなります。

ややこしいので図で説明します!

 

焦点距離が短いと画角が広い!

 

焦点距離が長いと画角が狭い!

レンズの焦点距離と画角の関係を表にしてみました。

レンズ画角焦点距離写る範囲被写体の
大きさ
広角広い短い広い小さい
望遠狭い長い狭い大きさ

まだわかりづらいですね。。。

画角の違いをサンプル写真で確認したいと思います。

画角による写りの違い

同じ場所から画角を変えて撮影してみましたので、写り方の違いをチェックしてください!

焦点距離24mm

(広い範囲が写っているけど被写体が遠く小さい)

焦点距離50mm

焦点距離75mm

焦点距離100mm

焦点距離150mm

焦点距離200mm

焦点距離300mm

(被写体が大きくなり写る範囲が狭くなった)

上の7枚はすべて同じ場所から撮影していますが、随分と写りが違いますね。

このように同じ距離から同じ被写体を写した場合、焦点距離の短い広角レンズになるほど被写体が小さく写り、焦点距離の長い望遠レンズになるほど被写体が大きく写ります

画角まとめ

広角レンズ:画角が広くて被写体は小さくなる

望遠レンズ:画角が狭くて被写体が大きくなる

画角への回答を見ると…?

ここまで踏まえて、前回の記事の「好きな画角は?」という質問への回答を見てみましょう。

 

アッキー・バーンズ

回答:≦70mm

最近は屋内で撮ることが多く、画角が狭い方が余計なものが写らずに撮れるため。

アッキーさんの回答は「家の中の限られた場所で余計なものを写さない」という目的にあった画角選びです。

15mmのような焦点距離の短い広角レンズを使うと、家の中が広範囲で写ってしまうかもしれません。

 

荒井洋輔

回答:≦24mm、≦50mm

50mm基準で撮影できる画角、距離が好きですが、オモ写は全体を入れる撮影が多いので広角を使います。

一方の荒井さんは好きな画角は50mmでありながら、フィギュアの全体を撮影するオモ写の特徴を活かして広角で撮影されているようです。

 

このように自分の撮影スタイルに合った画角を探してみるのも楽しそうですね。

遠近感の表現

広角レンズと望遠レンズの特徴をもう少し紹介します。

広角レンズは画角が広く「近くのものはより大きく、遠くのものはより小さく」写ります。

一方で、望遠レンズは画角が狭いため、広角レンズほど近くのものと遠くのものの差が現れにくくなります。

 

このような「近くのものは大きく、遠くのものは小さく見える」ことを遠近感(パースペクティブ)といいます。

この遠近感を確認するために、被写体のフィギュアの大きさが一定となるように、カメラと人物との距離を変更しながら撮影しました。

 

焦点距離30mm

焦点距離150mm

被写体と背景と植栽のバランスを見てみると、広角レンズ(焦点距離30mm)の方が背景までの遠近感が強調されていることが分かります。

背景の植栽が小さく見えますね。

これに対し、望遠レンズでは広角レンズほど背景が広く写らず、遠近感が圧縮されたように見えます。

実際は遠くにあるはずのものが近景の被写体と重なる事によって距離が縮まって見える「圧縮効果」は、望遠レンズの性質を活かした撮影テクニックの一つです。

ジオラマ等で背景を作った時、圧縮効果を狙ってみると違う表現ができるかもしれません。

まとめ

今回の記事では、レンズの「画角」や「焦点距離」について説明しました。

専門用語はいつもややこしい話が多いので、イメージをとらえておくくらいでいいかもしれません。

 

広角は広く壮大に!

被写体は小さくなる!

望遠レンズは被写体を大きく撮れる!

写せる範囲は狭い!

自分自身の好きなイメージに合わせて撮影してみてくださいね!

それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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