ごはんが大空に浮かぶ雲になり、化粧品は摩天楼になり、クリップが待合室の椅子になる…。
日常を取り巻くさまざまなモノとミニチュア人形をユニークなセンスで組み合わせて、小さな不思議なアートを創りだす田中達也氏。
海外にもファンが多く、写真作品を掲載しているSNSのフォロワー数は250万人を超える人気です。
今回の記事では、大阪で開催された田中達也氏の展覧会「MINIATURE LIFE展2」の様子をレポートします!
田中達也の見立ての世界MINIATURE LIFE展2の会場レポート
田中達也さんってどんな人?
1981年熊本県生まれ。2011年から日用品とジオラマ用人形をモチーフにして、日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」をインターネット上で発表。
国内はもとより海外でも人気を呼び、雑誌やテレビなどのメディアでも広く話題になりました。
2017年、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』のタイトルバック、 2018年、『日本橋髙島屋S.C. オープニングムービー 』、 2018年、森見登美彦著『熱帯』の装画などを担当されています。
MINIATURE LIFE展2の会場レポート
大阪での展覧会は大丸梅田店15階で開催。
日本初公開となる作品を含め、選りすぐった約120点の写真作品のほか、約50点の実物ミニチュア作品が展示されています。
整理券が配られる程の人気で多くの人で賑わっていました。
会場の冒頭で紹介されていた田中さんの言葉が素敵でした。
大人になると常識や固定概念というものが付きまといます。
本は読むもの、服は着るもの、野菜は食べるもの。
子どもの頃はもっと自由に発想して物事を見ていたはずなんです。
積み重なった本はビル、服は床に広げて大草原、野菜は森や山。視点を変えることで発見できる見立ての面白さ。
大人になるにつれて忘れてしまった遊び心。
そんな子どもの頃もっていたであろう発想や視点を大人が本気で考えて形にしたらどうなるのか。
本店をご覧いただいた後に、あなたの身の回りのものが、少しでも楽しく見えていると幸いです。
展覧会の最初では、田中さんを模したミニチュアが飾られていました。
ミニチュアの横には、田中さんの写真で頻繁に使われているブロッコリーの食品サンプル。
この展覧会は一部のディスプレイを除いて、写真撮影が許可されているので、ミニチュアに近づいて撮影してみました!
この展覧会では、撮影に使われたミニチュアや食品サンプルまで見ることができます。
こんな感じで、田中さんの写真の横に実際に撮影に使ったミニチュアが並べられています。
平面としての表現である写真と、立体的なミニチュアを同時に見ることができるのがとても楽しいです。
自分で撮影できるので、多くの来場者が撮影を楽しんでいました。
田中さんと同じようなアングルで撮ってもいいですし、自分の好きな構図で撮っても楽しいですね。
色の異なるボタンを使って季節を表現した「Seasonal Clothes/季節の衣替え」。
会場には特大のボタンの木がありました。
SNSで見たことのある有名な作品が続きます。
展覧会の終盤には、田中さんの撮影ブースを模したスペースがありました。
壁面にはたくさんのミニチュアが収納されています。
持っているミニチュアの数は5万体以上!
展覧会の最後には、お寿司の電車が走る特大の展示がありました。
まとめ
この記事では田中達也氏の「MINIATURE LIFE展2」の会場の様子をレポートしました。
オススメのポイントをまとめます!
- 日本初公開作品を含む120点の写真でボリューム満点!
- 写真だけでなく実際のミニチュアも見えることができる!
- 会場のミニチュアを使って撮影できるのが楽しい!
- 世代や性別に関係なく楽しめる!
- ミュージアムショップの内容も充実!
今回は大阪での展覧会をレポートしましたが、全国を巡回するようなので、近くに来たらぜひ見に行ってみてください!
展覧会に行けない方にはフォトブックもオススメです♪